健康運動実践指導者は、運動を指導するだけでなく、参加者の安全管理を行うことも重要な役割です。
運動中には
心筋梗塞
脳卒中
熱中症
過換気症候群
アナフィラキシー
整形外科的障害
などが発生する可能性があります。
本章では、運動開始前のチェック方法から、運動中止の判断、救急処置、AEDの使用方法までを学習します。
- 1 メディカルチェックとは
- 2 問診で確認する内容
- 3 医学的検査
- 4 スポーツ参加当日のセルフチェック
- 5 運動中止が必要な自覚症状
- 6 運動中止のサイン
- 7 運動中止が必要な他覚徴候
- 8 突然死の原因
- 9 中高年の突然死原因
- 10 虚血性心疾患の危険因子
- 11 熱中症
- 12 熱中症の発症要因
- 13 熱中症Ⅰ度(軽症)
- 14 熱中症Ⅱ度(中等症)
- 15 熱中症Ⅲ度(重症)
- 16 熱中症予防
- 17 WBGTとは
- 18 過換気症候群
- 19 主な症状
- 20 運動誘発性喘息
- 21 予防法
- 22 運動誘発アナフィラキシー
- 23 アナフィラキシーの対応
- 24 貧血
- 25 貧血の症状
- 26 貧血予防
- 27 オーバートレーニング症候群
- 28 予防法
- 29 救命の連鎖
- 30 一次救命処置(BLS)
- 31 AEDの重要性
- 32 試験によく出るポイント
第9章スライド解説
この章で学ぶこと
✓ メディカルチェック
✓ 運動中止の判断
✓ 突然死の予防
✓ 熱中症
✓ 過換気症候群
✓ 運動誘発性喘息
✓ 運動誘発アナフィラキシー
✓ 貧血
✓ オーバートレーニング症候群
✓ 心肺蘇生法(CPR)
✓ AED
✓ 気道異物除去
メディカルチェックとは
運動開始前に健康状態を確認し、安全に運動を実施できるか判断することです。
問診で確認する内容
- 既往歴
- 現病歴
- 家族歴
- 自覚症状
- 運動習慣
- 喫煙歴
- 飲酒歴
などです。
医学的検査
主な検査
- 血圧測定
- 尿検査
- 血液検査
- 胸部X線
- 安静時心電図
- 運動負荷試験
です。
スポーツ参加当日のセルフチェック
次の項目に一つでも異常がある場合は運動を控えます。
- 発熱
- 倦怠感
- 睡眠不足
- 食欲不振
- 下痢
- 頭痛
- 胸痛
- 関節痛
- 過労
- 前回運動の疲労残存
などです。
運動中止が必要な自覚症状
試験頻出です。
運動中止のサイン
- 発熱
- 胸痛
- 胸部不快感
- 動悸
- 息切れ
- めまい
- 吐き気
- 嘔吐
- 頭痛
- 腹痛
- 冷や汗
- けいれん
などです。
運動中止が必要な他覚徴候
- 失神
- 下腿浮腫
- 顔面蒼白
- 間欠性跛行
です。
突然死の原因
試験頻出です。
スポーツ中の突然死の約80~90%は心疾患が原因とされています。
中高年の突然死原因
最も重要なのは
急性冠症候群
(急性心筋梗塞・不安定狭心症など)
です。
虚血性心疾患の危険因子
覚えておきましょう。
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 喫煙
- 肥満
- 高齢
- CKD
- ストレス
などです。
熱中症
試験最頻出項目です。
暑熱環境下で体温調節が破綻して起こる障害の総称です。
熱中症の発症要因
① 環境要因
- 気温
- 湿度
- 風速
- 輻射熱
② 個人要因
- 体調
- 水分状態
- 暑熱順化
③ 運動要因
- 運動強度
- 運動時間
- 休息不足
です。
熱中症Ⅰ度(軽症)
- めまい
- 立ちくらみ
- 大量発汗
- 筋けいれん
など
現場で対応可能です。
熱中症Ⅱ度(中等症)
- 頭痛
- 嘔吐
- 倦怠感
- 虚脱感
- 集中力低下
医療機関受診が必要です。
熱中症Ⅲ度(重症)
- 意識障害
- けいれん
- 高体温
- 肝腎機能障害
救急搬送が必要です。
熱中症予防
- 水分補給
- 塩分補給
- WBGT確認
- 帽子着用
- 暑熱順化
が重要です。
WBGTとは
暑さ指数です。
熱中症予防のために使用される指標です。
過換気症候群
精神的ストレスなどにより過換気となり、
血液中の二酸化炭素が低下して起こります。
主な症状
- 息苦しさ
- 動悸
- めまい
- 頭痛
- 手足のしびれ
- テタニー
などです。
運動誘発性喘息
運動によって誘発される喘息発作です。
冬季の持久系運動で起こりやすい特徴があります。
予防法
- 十分なウォームアップ
- 寒冷環境回避
- マスク利用
- 薬物療法
です。
運動誘発アナフィラキシー
運動によりアナフィラキシーが誘発される疾患です。
原因として
- 小麦
- 甲殻類
などが多くみられます。
アナフィラキシーの対応
- 119番通報
- 仰臥位
- 下肢挙上
- アドレナリン投与(エピペン)
が基本です。
貧血
スポーツ選手では鉄欠乏性貧血が多くみられます。
貧血の症状
- 疲労感
- めまい
- 立ちくらみ
- 動悸
- 息切れ
などです。
貧血予防
- 鉄分摂取
- たんぱく質摂取
- バランスの良い食事
が重要です。
オーバートレーニング症候群
試験頻出です。
過剰なトレーニングにより
- 競技力低下
- 慢性疲労
- 不眠
- 抑うつ
などが起こります。
予防法
- 十分な休養
- 睡眠確保
- コンディション管理
- 練習日誌
です。
救命の連鎖
最重要事項です。
① 心停止の予防
② 心停止の早期認識と通報
③ 一次救命処置(CPR・AED)
④ 二次救命処置
の4つです。
一次救命処置(BLS)
- 胸骨圧迫
- 人工呼吸
- AED
を行います。
AEDの重要性
心停止後5分以内の除細動が望ましいとされています。
試験によく出るポイント
✓ スポーツ参加当日のセルフチェック
✓ 運動中止の自覚症状
✓ 運動中止の他覚徴候
✓ 虚血性心疾患危険因子
✓ 熱中症Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ度
✓ WBGT
✓ 過換気症候群
✓ 運動誘発性喘息
✓ 運動誘発アナフィラキシー
✓ 貧血
✓ オーバートレーニング症候群
✓ 救命の連鎖
✓ AED
問題演習で理解を深めよう
第9章は実務にも国家資格試験にも直結する重要分野です。
特に
・熱中症分類
・運動中止の判断
・突然死予防
・救命の連鎖
・AED
は最重要事項として確実に覚えましょう。
健康運動実践指導者試験対策問題集
▼ 問題集はこちら
https://note.com/health_sports/n/n14ca86912a40
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