健康運動実践指導者試験では、対象者の体力や身体機能を客観的に評価する方法について学びます。
運動指導は「測定→評価→指導→再評価」の流れで行われるため、体力測定は非常に重要な分野です。
本章では、
体力の構成要素
新体力テスト
身体組成測定
身体活動量測定
各種体力テスト
について学習します。
- 1 体力とは
- 2 狭義の体力の構成要素
- 3 健康関連体力とは
- 4 全身持久力
- 5 全身持久力の評価
- 6 最大酸素摂取量
- 7 簡便な評価法
- 8 筋力と筋持久力
- 9 筋力の評価
- 10 身体組成とは
- 11 体脂肪率が重要な理由
- 12 身体組成測定法① 体密度法
- 13 水中体重秤量法
- 14 身体組成測定法② DEXA法
- 15 DEXA法の特徴
- 16 身体組成測定法③ BIA法
- 17 BIA法の原理
- 18 BIA法の注意点
- 19 ペースメーカー装着者
- 20 身体組成測定法④ 皮下脂肪厚法
- 21 皮下脂肪厚法の特徴
- 22 身体活動量測定
- 23 身体活動量測定法① 活動記録法
- 24 METsとは
- 25 身体活動量測定法② 二重標識水法
- 26 身体活動量測定法③ 質問紙法
- 27 身体活動量測定法④ 活動量計法
- 28 新体力テスト
- 29 測定前のセルフチェック
- 30 ADL評価
- 31 握力測定
- 32 握力が重要な理由
- 33 試験によく出るポイント
第6章スライド解説
この章で学ぶこと
✓ 体力の定義
✓ 健康関連体力
✓ 新体力テスト
✓ 身体組成測定
✓ 身体活動量測定
✓ 握力
✓ 長座体前屈
✓ 6分間歩行
✓ 測定結果の評価方法
体力とは
体力には広義と狭義があります。
試験では狭義の体力の構成要素が重要です。
狭義の体力の構成要素
① 全身持久力
② 筋力
③ バランス能力(平衡性)
④ 柔軟性
⑤ その他の体力要素
で構成されます。
健康関連体力とは
健康維持や生活習慣病予防に関係する体力です。
主な要素は
- 全身持久力
- 筋力
- 筋持久力
- 身体組成
- 柔軟性
です。
全身持久力
全身持久力とは
「長時間運動を継続する能力」
です。
全身持久力の評価
最も妥当性が高い指標は
最大酸素摂取量(VO₂max)
です。
最大酸素摂取量
運動中に体内へ取り込める酸素量の最大値です。
数値が高いほど持久力が高いことを意味します。
簡便な評価法
現場では
- 6分間歩行
- 急歩
- シャトルラン
などが用いられます。
筋力と筋持久力
筋力とは筋肉が力を発揮する能力です。
筋力は
- 最大筋力
- パワー
- 筋持久力
に分類されます。
筋力の評価
代表的な評価法は
握力測定
です。
試験頻出です。
身体組成とは
身体を構成する組織の割合を示します。
一般的には
- 体脂肪量
- 除脂肪量
- 体脂肪率
を評価します。
体脂肪率が重要な理由
体脂肪率の増加は
- 糖尿病
- 高血圧
- 脂質異常症
など生活習慣病の危険因子になります。
身体組成測定法① 体密度法
古典的な基準法です。
代表例は
水中体重秤量法
です。
水中体重秤量法
アルキメデスの原理を利用し、
体密度から体脂肪率を推定します。
身体組成測定法② DEXA法
現在の基準法として広く利用されています。
正式名称は
二重エネルギーX線吸収法
(DEXA)
です。
DEXA法の特徴
1回の測定で
- 骨量
- 脂肪量
- 除脂肪量
を測定できます。
身体組成測定法③ BIA法
正式名称は
生体電気抵抗法
(Bioelectrical Impedance Analysis)
です。
BIA法の原理
脂肪は電気を通しにくく、
筋肉や水分は電気を通しやすい
という性質を利用します。
BIA法の注意点
測定値は
- 水分量
- 飲食
- 運動
- 入浴
の影響を受けます。
ペースメーカー装着者
微弱電流を流すため
ペースメーカー装着者には実施しません。
試験頻出です。
身体組成測定法④ 皮下脂肪厚法
皮脂厚計(キャリパー)を使い、
皮下脂肪厚から体脂肪率を推定します。
皮下脂肪厚法の特徴
安価ですが、
測定技術による誤差が生じやすい方法です。
身体活動量測定
身体活動とは
「骨格筋の活動によって安静時よりエネルギー消費が増加するすべての身体動作」
です。
身体活動量測定法① 活動記録法
1日の活動を記録し、
METsを用いて評価します。
METsとは
安静時を1とした運動強度の指標です。
試験頻出です。
身体活動量測定法② 二重標識水法
総エネルギー消費量を測定する
ゴールドスタンダード
です。
身体活動量測定法③ 質問紙法
代表例
- IPAQ
- GPAQ
です。
身体活動量測定法④ 活動量計法
歩数計や加速度計を利用します。
現在はウェアラブルデバイスも普及しています。
新体力テスト
文部科学省が実施している体力測定です。
6歳〜79歳までを対象としています。
測定前のセルフチェック
測定前には
- 発熱
- 胸痛
- めまい
- 強い疲労感
- 睡眠不足
などを確認します。
ADL評価
65歳以上では
ADL(日常生活活動)
を確認してから測定を行います。
握力測定
最も一般的な筋力評価です。
スメドレー式握力計を用いて測定します。
握力が重要な理由
握力は全身の筋力や健康状態を反映する指標として広く活用されています。
試験によく出るポイント
✓ 健康関連体力
✓ 最大酸素摂取量
✓ DEXA法
✓ BIA法
✓ ペースメーカー禁忌
✓ 皮下脂肪厚法
✓ METs
✓ IPAQ
✓ GPAQ
✓ 二重標識水法
✓ 握力
✓ ADL
問題演習で理解を深めよう
体力測定は現場で最も使用頻度の高い知識です。
特に
・健康関連体力
・VO₂max
・DEXA
・BIA
・METs
・二重標識水法
は毎年出題される重要テーマです。
測定原理と特徴を整理しながら学習を進めましょう。
健康運動実践指導者試験対策問題集
▼ 問題集はこちら
https://note.com/health_sports/n/n14ca86912a40
スキマ時間を活用して合格を目指しましょう。