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フィットネスクラブ・マネジメント ベーシック試験:押さえておきたい重要ポイント

  • 2025年1月21日
  • 2025年1月22日
  • 試験

こんにちは!フィットネスクラブ・マネジメント技能検定「ベーシック」試験の学習に取り組まれている皆様へ、第1章~第7章の要点整理をお届けします。

通勤・通学中や休憩時間など、スマートフォンで気軽に復習できるよう、ポイントを絞ってまとめています。

第1章 フィットネス産業 要点整理

  1. フィットネス産業の定義と位置づけ

基本定義

  • 2002年改訂の日本標準産業分類における位置づけ
    • 大分類:生活関連サービス業、娯楽業
    • 中分類:スポーツ施設提供業
    • 定義:「室内プール、トレーニングジム、スタジオなどの運動施設を有し、会員に提供する事業所」

産業としての特徴

  • サービス業/ホスピタリティ産業としての性質
  • エデュケーション的要素とエンタテインメント的要素の融合
  • 「モチベーション産業」「エデュテインメント産業」「エクスペリエンス(体験)産業」としての側面
  1. フィットネスクラブの経営要素

主要な運営コスト(比率)

  • 人件費:40%
  • 施設費(賃料等):20%
  • 水道光熱費:13%
  • 販売促進費・広告宣伝費:約20%

収益構造

  • 基本収入:会員数×客単価
  • 付帯収入:物販、パーソナルトレーニング等
  • 目標利益率:5~10%(コロナ前)
  1. 会員構成と利用状況

会員の年齢別構成比(特徴)

  • 60歳以上:増加傾向
  • 20~30代:減少傾向
  • 女性会員比率が高い傾向

利用パターン

  • 全体の利用率:約12%
  • 男女別:男性11%、女性14%
  • 最多利用時間帯:夜間(17:00-22:00)
  1. コロナ禍の影響と対応

主な影響

  • 売上高:約35%減少(2020年)
  • 会員数:約23%減少
  • 施設数:6,564軒(2020年)

求められる対応策

  1. 安全対策の徹底
    • 感染防止ガイドラインの遵守
    • 換気・消毒の強化
  2. デジタル活用
    • オンラインレッスン提供
    • 非接触型サービスの導入
    • CRMの活用強化
  1. 今後の課題と展望

重要な取り組み

  1. 運動習慣とコミュニティ活動維持
  2. 最大限の安全対策と財務対策
  3. マーケティング戦略の見直し
  4. デジタル活用したサービスデザイン
  5. 組織の団結力強化

成長のポイント

  • 顧客ニーズの的確な把握
  • 価値提供の多様化
  • 効率的な運営体制の構築
  • 人材育成の強化
  1. 実務上の重要ポイント

接客対応

  • 初回来館時の丁寧な説明
  • 継続的なフォローアップ
  • クレーム対応の基本手順の徹底
  • 会員の声の収集と活用

施設管理

  • 定期的な設備点検
  • 清掃・整理整頓の徹底
  • 安全管理マニュアルの整備
  • 緊急時対応手順の確認

会員管理

  • 入会・退会手続きの適切な実施
  • 会員情報の適切な管理
  • 利用状況の分析と活用
  • 会員満足度の定期的な調査
  1. 試験対策のポイント

重要な用語

  • カスタマージャーニー
  • エンゲージメント
  • UX(ユーザーエクスペリエンス)
  • オペレーショナルエクセレンス
  • KPI(重要業績評価指標)

計算問題の基本

  • 会員数の増減計算
  • 売上・経費の計算
  • 利益率の算出
  • 会員比率の計算

注意すべき項目

  • 法令遵守事項
  • 安全管理基準
  • 個人情報保護
  • 衛生管理基準
  1. 実践的なチェックリスト

日常業務

□ 施設の清掃・点検 □ 会員対応・案内 □ クラス・プログラムの実施 □ 安全確認・緊急時対応準備

定期業務

□ 会員数・売上の分析 □ スタッフミーティング □ 設備メンテナンス □ マーケティング施策の検討

長期的な取り組み

□ 事業計画の策定・見直し □ 人材育成プログラムの実施 □ 新規サービスの開発 □ 地域との関係構築

第2章 健康づくり 要点整理

  1. 生活習慣病とその予防

メタボリックシンドロームと予防医療

基本的な理解

  • 2008年4月より特定健診・特定保健指導が開始
  • 内臓脂肪の蓄積に起因する健康障害の予防が目的
  • 「病気を治療する」から「病気を予防する」医療へのシフト

診断基準の詳細

  1. 必須条件:内臓脂肪型肥満
    • 腹囲測定の正確な方法:
      • 立位で軽く息を吐いた時に測定
      • へその高さで水平に測る
      • 男性85cm以上、女性90cm以上
  2. 追加条件(2項目以上で該当)
    • 血圧:130/85mmHg以上
      • 朝晩の測定を推奨
      • 安静時5分後に測定
    • 血糖値:110mg/dL以上
      • 空腹時血糖での評価
      • 測定は朝食前が基本
    • 血清脂質異常
      • 中性脂肪150mg/dL以上
      • HDLコレステロール40mg/dL未満

生活習慣病の種類と対策

  1. 糖尿病(II型)

病態の理解

  • インスリンの分泌低下または抵抗性増大
  • 高血糖状態の持続による合併症リスク

三大合併症と症状

  1. 糖尿病性神経障害
    • 発症:罹患後5年程度で出現
    • 症状:手足のしびれ、痛み
    • 予防:血糖コントロール、運動療法
  2. 糖尿病性網膜症
    • 発症:罹患後7-8年で出現
    • 定期的な眼科検診が重要
    • 早期発見で治療効果が高い
  3. 糖尿病性腎症
    • 発症:罹患後10-15年で出現
    • 人工透析のリスク
    • 塩分制限と血圧管理が重要

実践的な運動指導のポイント

  • 有酸素運動を中心に実施
  • 運動強度:中等度(心拍数120-140程度)
  • 時間:20-30分/回
  • 頻度:週3-4回以上
  1. 高血圧症

メカニズムと影響

  • 血管への負担増大
  • 心臓への負担
  • 臓器障害のリスク

運動療法の実際

  • 推奨される運動:
    1. ウォーキング(速度4-6km/時)
    2. 水中歩行
    3. 軽いジョギング
  • 禁忌となる運動:
    1. 重量挙げ
    2. 急激な姿勢変換を伴う運動
    3. 過度な負荷のかかる運動
  1. 心臓病(虚血性心疾患)

予防のための具体的な運動プログラム

  • 目標運動量:週2000kcal消費
  • 実践方法:
    1. 早歩き30分×週3回
    2. 自転車エルゴメーター20分×週4回
    3. 水中歩行25分×週3回

運動強度の設定

  • カルボーネン法による目標心拍数の算出
  • 運動強度は40-60%程度から開始
  • 徐々に強度を上げる
  1. 運動・休養の科学

基礎代謝の重要性

基礎代謝を上げるための実践法

  1. 筋力トレーニング
    • 大筋群を使う運動を優先
    • 週2-3回のトレーニング
    • 適切な休養を挟む
  2. 食事管理
    • たんぱく質の適切な摂取
    • 食事のタイミング
    • 水分補給の重要性

エネルギー消費量の計算と活用

実践的な計算例

  1. 基礎代謝量の算出

基礎代謝量 = (0.1238 + (0.0481×体重) + (0.0234×身長) – (0.0138×年齢) – 性別係数) × 1,000 ÷ 4.186

  1. 運動時の消費カロリー計算

消費カロリー = METs × 体重(kg) × 時間(h) × 1.05

  1. スポーツ栄養の実践

栄養素別の摂取戦略

  1. 糖質(炭水化物)

適切な摂取のための具体策

  • 総エネルギーの50-65%を目安
  • 運動前後の摂取タイミング
  • 良質な糖質の選択(玄米、全粒粉など)
  1. たんぱく質

効果的な摂取方法

  • 体重1kgあたり1.2-2.0g/日
  • 運動強度に応じた調整
  • 良質なたんぱく源の選択
    • 肉類:鶏胸肉、赤身肉
    • 魚類:鮭、マグロ
    • 植物性:大豆製品、豆類

サプリメントの活用

選択と使用の注意点

  1. 使用目的の明確化
  2. 科学的根拠の確認
  3. 副作用リスクの理解
  4. 適切な摂取タイミング
  1. 高齢者の健康管理

フレイル予防の実践

3つの予防アプローチ

  1. 身体的フレイル予防
    • 筋力トレーニング
    • バランス運動
    • 有酸素運動
  2. 精神的フレイル予防
    • 認知機能トレーニング
    • 社会活動への参加
    • ストレス管理
  3. 社会的フレイル予防
    • コミュニティ活動
    • 趣味のグループ活動
    • ボランティア活動

認知症予防の実践プログラム

効果的な運動処方

  1. 有酸素運動
    • ウォーキング
    • 水中運動
    • リズム体操
  2. 認知機能強化運動
    • デュアルタスク運動
    • コーディネーション運動
    • グループエクササイズ

運動指導上の注意点

  1. 安全性の確保
  2. 個人の体力レベルへの配慮
  3. 段階的な負荷増加
  4. モチベーション維持の工夫

 

第3章 運動・トレーニングの基礎 要点整理

  1. 運動生理学の基礎知識

骨格筋の構造と働き

  • 骨格筋の階層構造の理解
  • 筋線維タイプ(速筋・遅筋)の特徴
  • 筋活動様式(等尺性・等張性・等速性)の違い
  • 静的・動的筋活動の理解

神経系と運動の関係

  • 運動単位の概念
  • サイズの原理の理解
  • 神経系の発達と運動学習

呼吸・循環系と運動

  • 心拍出量の仕組み
  • 血圧調節のメカニズム
  • 酸素摂取量と運動強度の関係

エネルギー代謝

  • ATP-CP系
  • 解糖系
  • 酸化系
  • 運動強度とエネルギー供給システムの関係
  1. トレーニングの基礎知識

トレーニングの原理・原則

  • 過負荷の原則
  • 特異性の原則
  • 個別性の原則
  • 超回復の原理

主要なトレーニング方法

  1. レジスタンストレーニング
    • 目的別プログラムの設計
    • 強度・量・頻度の設定
  2. 有酸素性トレーニング
    • 運動強度の設定方法
    • 心拍数の活用
    • 運動時間と頻度の設定
  3. 柔軟性トレーニング
    • 静的ストレッチング
    • 動的ストレッチング
    • 実施時期と方法
  1. 事故・障害予防の基礎

フィットネスクラブにおける安全管理

  1. 施設・設備面の対策
    • 定期点検の実施
    • 適切なスペース確保
    • 器具の保守管理
  2. 運営面の対策
    • 利用者の健康状態確認
    • スタッフ教育
    • 緊急時対応計画の整備

主な事故・障害とその予防

  1. 内科的疾患
    • 心疾患・脳血管疾患
    • 熱中症
  2. 整形外科的疾患
    • 急性外傷
    • 慢性障害
    • 年齢別の注意点
  1. 特別な対象者への配慮

高齢者のトレーニング

  • 加齢に伴う体力変化の理解
  • 安全面での配慮事項
  • 適切な運動強度・種目の選択

生活習慣病予防のトレーニング

  • メタボリックシンドロームへの対応
  • 運動処方の基本原則
  • リスク管理の重要性
  1. 測定と評価

体力測定の基礎

  • 測定の目的と意義
  • 主な測定項目と方法
  • データの解釈と活用

運動プログラムの評価

  • 効果判定の方法
  • プログラムの修正・改善
  • 継続的な評価の重要性

 

第4章 店舗運営 要点整理

  1. フロント業務の基本

入館(チェックイン)

  • フロントはクラブの第一印象を決める大きな役割
  • 明るい笑顔でアイコンタクトを取り歓迎を伝える
  • お客様に正対し、お迎えする姿勢を整える
  • 感染対策時は特に目の表情やアイコンタクトが重要
  • 会員カードと人物の一致確認が必須

退館(チェックアウト)

  • 利用中の感想やクラブへのご意見を確認
  • 「ありがとうございました」と表情を観察しながら挨拶
  • 会員の名前を呼んでチェックアウト
  • 次回利用の案内や声かけを行う
  1. 忘れ物・オプションレンタル品の管理
  • 基準を守って適切に管理
  • 不安な顧客心情に沿い、親身な対応を心がける
  • レンタル品は常に良好な状態を維持
    • 古くなっていないか
    • 汚れやほつれはないか
    • 匂いはないか
  1. 問い合わせ対応・見学対応

会員からの問い合わせ

  • クラブライフの不安を解消するアシスト役割
  • 丁寧な説明と安心感の提供

入会検討者の問い合わせ

  • 施設案内と詳しい説明の提供
  • ニーズの把握と最適なプラン提案
  1. 相談窓口機能
  • 地域住民や勤務者とのコミュニケーションを重視
  • 地域のニュース・イベント情報収集
  • 会員や地域との良好な関係構築
  1. 環境管理
  • 顧客満足の土台となる「できていて当然」の項目
  • 定期的なチェックと環境整備
    • 空調は心地よい状態か
    • ゴミが落ちていないか
    • 汚れはないか
    • 臭いはないか
    • 備品の破損確認
    • POPの内容確認(期限切れなど)
    • 雑誌などの整頓状態確認
  1. 入会手続きの重要ポイント
  1. 会則やルールの確認と説明
  2. 同意書への署名・捺印時の留意点
  3. 会員種別(料金)の決定と説明
  4. 入会申込書記入の確認事項
  5. 初期利用説明の実施
  1. 緊急時対応の基本

対応の4分類

  1. 災害(地震・火災・落雷・豪雨暴風等)
  2. 事件(窃盗・暴力行為等)
  3. 事故(人命にかかわる怪我・病気等)
  4. その他営業支障事象(システム障害・設備故障等)

基本的な対応手順

  1. 発生現場での即断
  2. 上長への報告と指示仰ぎ
  3. 本社との連携(必要時)
  4. マスコミ対応(会社判断)
  1. スタジオ運営業務

プログラムの特徴

  • 集団指導による効率的な運動指導
  • コミュニティ形成の場としての機能
  • 定期的な運動習慣化のサポート
  • 顧客層に合わせたプログラム編成

施設・設備管理

  • キャパシティ(収容人数)の適切な設定
  • 備品の清潔な管理と定期点検
  • プログラムに応じた準備と片付け
  • 安全管理の徹底
  1. イベント運営

イベントの目的

  1. 会員獲得
  2. 会員継続(退会防止)
  3. 社会貢献や地域貢献

イベント実施のポイント

  • 企画段階での綿密な準備
  • 収支計画の立案
  • 安全管理体制の整備
  • 緊急時対応計画の策定

実践的なチェックポイント

  1. 朝の開店準備
    • 施設内外の清掃確認
    • 設備の動作確認
    • スタッフミーティング実施
    • 当日のスケジュール確認
  2. 営業中の確認事項
    • 定期的な施設巡回
    • 会員の利用状況観察
    • 清掃状態の維持
    • 安全管理の徹底
  3. 閉店時の確認
    • 売上確認と締め作業
    • 忘れ物チェック
    • 施設・設備の最終確認
    • 翌日の準備

第5章 顧客マネジメント 要点整理

  1. ホスピタリティと接客の基本

ホスピタリティの定義と意義

  • 狭義のホスピタリティ
    • 人が人に対して行う「おもてなし」の行動や考え方
    • ホストとゲストの間で行き交う双方向の関係
    • 相互満足があって初めて成立
  • 広義のホスピタリティ
    • 社会全体に対する構成員の行動
    • 相互の満足感、助け合い、共創
    • 社会の豊かさにつながる

接客の基本4要素

  1. 好感が持てる第一印象
    • 身だしなみ
    • 表情
    • 笑顔
  2. 心地よい接客態度
    • 挨拶
    • お辞儀
  3. 適切な言葉遣い
    • 基本の敬語
    • クッション言葉
  4. 丁寧な電話対応
    • 3コール以内での応答
    • 明るく聞き取りやすい声

NGとなる身だしなみ

  • ヘアスタイル:寝ぐせ、フケ、派手な色
  • 服装:汚れ、破れ、不適切なサイズ
  • メイク:派手すぎる化粧
  • アクセサリー:派手なもの、音のするもの
  1. 見学・体験者への対応

基本フロー

  1. 事前予約の確認と準備
  2. 笑顔での出迎え
  3. 目的・ニーズの把握
  4. 施設案内/体験
  5. クロージング

見学者対応の重要ポイント

  1. 目的の把握
  2. ニーズに沿った案内
  3. 他施設との差別化説明
  4. 不安の解消
  5. 適切なクロージング

情報管理の注意点

  • 個人情報の適切な取り扱い
  • データの管理と保護
  • 第三者への情報提供制限
  1. クレーム対応

クレームの種類

  1. 日常的なクレーム
    • 説明不足
    • サービス不満
    • 設備への不満
  2. 特殊なクレーム
    • 金銭要求
    • 業務妨害
    • 悪意のある要求
  3. お門違いなクレーム
    • 憂さ晴らし
    • 理不尽な要求

クレーム対応の4ステップ

  1. 初期対応
    • お詫びと傾聴
    • 感情の受け止め
  2. 原因究明
    • 事実確認
    • 状況の整理
  3. 解決策提示
    • 具体的な対応策の提案
    • 実行可能な約束
  4. フォローアップ
    • 解決の確認
    • 再発防止策の実施

クレーム解決に必要な3スキル

  1. 仕事力
    • 業務知識
    • サービス理解
  2. 対応力
    • 状況判断
    • コミュニケーション
  3. 冷静な判断力
    • 感情コントロール
    • 客観的分析
  1. 実践的な対応ポイント

予約管理

  • 予約情報の正確な記録
  • 連絡先の確実な把握
  • キャンセル対応の手順化

忘れ物対応

  • 拾得物の管理台帳作成
  • 保管期間の設定
  • 返却時の本人確認

組織的な対応

  • エスカレーションルールの明確化
  • 情報共有の徹底
  • チームでの対応体制

記録管理

  • クレーム内容の文書化
  • 対応履歴の保管
  • 再発防止策の共有

第6章 チームワークとコミュニケーション 要点整理

組織と業務分担の基本概念

【組織の定義】

特定の目標を達成するために、役割を持ち、機能分担しながら結合される集団

フィットネスクラブでは店舗全体が1つの組織であり、各部門も組織の一部

【組織と戦略の関係】

チャンドラー「組織は戦略に従う」

アンゾフ「戦略は組織に従う」

→両者は相互補完的な考え方として理解が必要

【業務分掌の重要性】

従業員の業務分担を明確化

役職や担当者の仕事内容、権限・責任の範囲を明文化

進捗状況の確認と共有が必要

コミュニケーションの基礎知識

【メラビアンの法則】

視覚情報:55%

聴覚情報:38%

言語情報:7%

【コミュニケーションの種類】

バーバルコミュニケーション

言葉や文字による情報伝達

ノンバーバルコミュニケーション

パーソナルスペース(距離・位置関係)

ビジュアル(姿勢・表情・服装)

ボーカル(声の大きさ・トーン)

チームワークの要素

【チームとグループの違い】

チーム:目的を持った集団

グループ:単なる集まり

【良いチームの要素】

明確な目標共有

メンバー間の協力と相互依存

明確な役割分担

チーム境界の明確化

リーダーシップとフォロワーシップ

【リーダーの役割】

目標達成に向けたチームの指導

経営的意思決定

ステークホルダーへの配慮

【フォロワーの役割】

貢献力

組織の決定を前向きに受け入れる

実現に向けて行動

提言力

健全な意見・提案

リーダーの判断をサポート

【フォロワーの4タイプ】

協働者(良きフォロワー)

貢献力高・提言力高

従属者

貢献力高・提言力低

破壊者

貢献力低・提言力高

逃避者

貢献力低・提言力低

実践的なコミュニケーションスキル

【報告・連絡・相談(報連相)の重要性】

業務の円滑化

作業能力向上

情報整理能力の向上

【報告・連絡の基本】

事実の正確な伝達

タイミングの重要性

口頭とメールの適切な使い分け

【PDCAサイクルの実践】

Plan(計画)

Do(実行)

Check(確認・評価)

Action(改善行動)

第7章 施設・設備管理の意義と重要性 要点整理

主な施設アイテムと特徴

【プール】

標準規模:450㎡~900㎡ (25mプール・5~8コース)

仕上げ材:本体(タイル・FRP・アルミ・ステンレス)、プールサイド(タイル・石材・ノンスリップシート)

用途:スイミング、水中歩行、水中エクササイズ

併設アイテム:歩行専用プール、マッサージプール、採暖室

【ジム】

標準規模:300㎡~1000㎡

主な用途:カーディオトレーニング、ストレングストレーニング

重要設備:空調設備、換気設備

必須エリア:ストレッチエリア、ヘルスチェックコーナー

【スタジオ】

標準規模:150㎡~300㎡

必須設備:壁面鏡、音響、照明

仕上げ材:フローリング材、クッションフロア

プログラム:エアロビクス、ダンス、格闘技、ヨガなど

清掃管理の基礎知識

【清掃の種類】

日常清掃

実施者:スタッフまたは清掃員

頻度:毎日

方法:基本的な清掃道具使用

定期清掃

実施者:清掃専門業者

頻度:月1回など定期的

特徴:専用機材使用

特別清掃

実施者:清掃専門業者

対象:外壁、高所ガラスなど

特徴:特殊な機材や技術が必要

【汚れの種類と対応】

植物質:紙、木、繊維くず、ホコリなど

動物質:手あか、ふけ、排泄物など

鉱物質:土砂、金属粉、さびなど

化学物質:ヒールマーク、合成繊維くずなど

設備管理の重要ポイント

【水質管理】

プール水質検査基準

遊離残留塩素:1日3回以上

水素イオン濃度:月1回以上

濁度・大腸菌:月1回以上

総トリハロメタン:年1回以上

【空調設備】

温度管理

換気管理

フィルター清掃

不完全燃焼の防止

【電気設備】

漏電防止

コンセント管理

配線状態確認

安全管理の重要事項

【事故防止のポイント】

法令遵守

5S活動の徹底

マニュアルの整備と運用

始業前点検の実施

実行管理の徹底

安全の見える化

【代表的な事故事例と対策】

プール排水口事故:格子蓋の管理

コンセント火災:設置状況の確認

天井落下事故:定期点検の実施

レジオネラ症:水質管理の徹底

コミュニケーションと記録

【日常管理での重要事項】

チェックリストの活用

異常の早期発見と報告

メンテナンス記録の保管

スタッフ間の情報共有

定期点検結果の記録

以上が第7章の重要ポイントです。特に安全管理に関する項目は、人命に関わる可能性があるため、確実な理解と実践が求められます。

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