当研究会は「健康運動指導士」試験合格のための問題集の制作や学習法、勉強法などの情報を提供しています
テキストから問題を発想

【実例】健康運動指導士のテキストから試験問題を考え想定する

試験に向けて毎日学習していても試験に落ちたらどうしようと不安になります。

多くの人がテキストを読みながらこんな不安を抱くのではないでしょうか?

・試験は分厚い2冊のテキストから必ず出題される
・しかし、出題される重要なポイントが分からない
・テキストの全てが重要に思えてくる

試験までテキストを最低でも3回読み、その中で試験問題として出題されそうな箇所を意識して読むことが重要です。

例えば、

「1回目は全ページをまんべんなく読む」

「2回目以降は1試験に出題されやすい感じる箇所を意識して読む」

などのアクセントが必要です。

試験問題の作成者の立場になつてテキストを読んでいると出題されそうだと感じる部分があります。

また重要な部分のポイントをつかみやすくなります。

テキストの中で一つの課題に対して複数項目がある箇所は試験問題を作りやすいのです。

ここでは試験に出題されそうな箇所の見つけ方について実際にテキストを用いながら具体的に説明いたします。

テキストは「令和3年度」です。

試験に出題されそうな箇所を探す

個別学習目標を理解する

では、テキスト上巻 1章の健康管理概論、1-1「健康の概念と制度」を例にとります。

この章の最初のページのP3に「個別学習目標」として8項目掲げられていますので読む時にはこの目標を意識します。

1-1「健康の概念と制度」を読み終えたら個別学習目標を理解しているかを自問自答して下さい。

個別学習目標の5項目目に「わが国の、死亡率・年齢調整死亡率、乳児死亡率、生命表、平均寿命、健康寿命などの推移について理解し、説明できる」があります。

ここが問題として出題される場合、これらの言葉の意味や推移について問われる可能性があります。

問題を想定する

次にテキストから問題になりそうな部分を見つけます。

試験問題は、四者択一です。

テキストのP8に「集団の健康指標」のテーマでは、a.(粗)死亡率、b.年齢調整死亡率、c.乳児死亡率、d.生命表、e.健康寿命が説明されています。

a~eについて、内容をしっかりと理解してください。

最後に関連する問題を提示しますね。

それでは、以下を学習してください。

a.(粗)死亡率とは

「通常期間は1年で、単位人口は粗死亡率の場合は人口千対、死因別死亡率は人口10万対で表す、高齢者が多い集団では、死亡数も増加するので、異なった年齢構成の集団間での死亡率の比較は意味を持たない。」粗死亡率=死者数/人口×1,000、死因別死亡率=死因別死者数/人口×100,000

b.年齢調整死亡率とは

「二つの地域の死亡率を比較するとき、死亡率が同値であっても高齢者層が多い地域と少ない地域では健康水準が異なる。地域間の比較や同一集団の経年的変化、特定の年齢層に偏在する死因別死亡率を観察する場合に、基準集団を設けて年齢という交絡因子を排除した指標を求める必要がある。基準集団には昭和60年モデル人口を用いる。」

b.の記述で重要な部分は、基準集団を設けて年齢という交絡因子を排除した指標を求める必要があり、基準集団として昭和60年モデル人口を用いているという内容です。

統計用語の「交絡因子」を理解しておきましょう。

交絡因子とは
「交絡を発生させる要因のこと」

例えば、飲酒者と非飲酒者では飲酒者の肺癌発生率が高くなる。これは交絡因子である喫煙の影響によるもので、飲酒者に喫煙者が多いことによる。喫煙の有無で分けてから、飲酒者と非飲酒者の肺癌発生率を比べると違いは無くなり、飲酒は肺癌の発症と関連の無いことが分かる。

出典:統計WEB

c.乳児死亡率とは

「生後1年未満の死亡を乳児死亡という。この時期の死亡は、母体の健康状態、環境衛生、生活水準に強く影響されるため、地域別比較のための健康水準を示す指標の一つである。」乳児死亡率=生後1年未満の死亡/出生数×1,000

d.生命表とは

「生命表とは死亡率、生存数、定常人口などの生命関数によって、集団の死亡リスクの時間経過を示すものである。平均余命は、生命表を作成する年次の年齢階級別死亡率が将来にわたって不変と仮定し、その年に生まれた集団が、その死亡状況に従っていくと仮定した場合、各年齢の生存者が、平均あと何年生きられるかを示してる。平均寿命は0歳の平均余命を表し、集団の死亡状況を示す総合的な健康指標ある。」

e.生命表とは

WHOが2000年に世界各国の健康度を表す指標として発表した「健康寿命」とは,健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間を示している。わが国では「活動制限なし」,「自覚的健康」,「介護の必要なし」という指標を用いて健康寿命を算出している(図7).

平均寿命-健康寿命(平均自立期間)=非自立期間(健康を損ない自立して生活できない期間)となる.

「平均寿命」,「平均余命」,「健康寿命」の説明ができるようにしましょう。

「出典:健康運動指導士養成講習会テキスト(上)」

それでは、問題です。

「問題」集団の健康指標の記述で正しい組み合わせを選びなさい。

A.(粗)死亡率は、通常期間は1年で、単位人口は粗死亡率の場合は人口1万対、死因別死亡率は人口10万対で表す

B.生後1年未満の死亡を乳児死亡という。この時期の死亡は、母体の健康状態、環境衛生、生活水準に強く影響されるため、地域別比較のための健康水準を示す指標の一つである

C.生命表とは、死亡率、生存数、定常人口などの生命関数によって、集団の死亡リスクの時間経過を示すものである

D.平均余命は0歳の平均寿命を表し、集団の死亡状況を表す総合的な健康指標である

①AB ②BC ③BD ④CD

 

「解答」 ②

A.誤 人口1万対 → 人口千対

B.正

C.正

D.誤 平均余命 ⇔ 平均寿命

いかがでしたでしょうか?

分かっている様で分かっていなかったと感じた方もいるのではないでしょうか。

なんとなく分かったつもりでいると正確に解答することが難しいものです。

テキストを読み込んで内容をしっかりと把握して理解していないと解けません。

試験問題の作成者の立場で読むと学習の効率が高まります。

選択問題ですから確率論から言えば四者一択の正解率は25%です。

一つ、二つと理解している設問があれば33.3%や50%と確率を上げることが可能です。

各章ごとに1問ずつ練習問題を作ってみました。

アウトプットはとても大切ですので気分転換に解いてみてください。

「健康運動指導士」資格試験研究会

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当問題集の構成は以下の通りです。

①学習のポイント
②問題集440問
③図・表から厳選46問
④トライアル試験75問-Ⅰ(試験形式)
⑤トライアル試験75問-Ⅱ(試験形式)
⑥トライアル試験75問-Ⅲ(試験形式)

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まとめ

試験問題はテキストからしか出題されません。

テキストを徹底的に読み込んで理解しておけば間違いなく高得点が取れます。

テキストのポイントを理解するためには読みながら試験問題を作成しやすい箇所を意識するようにしましょう。

試験問題の作成者の立場になってテキストを学習しましょう。

テキストは最低でも3回は繰り返し読み込むことが重要です。

健康運動指導士試験合格のための勉強法・学習法

講習会では講義の先生によっては「ここは重要」などと発言することがありますので忘れずにチェックを入れておきましょう。

必ず出題されるとは限りませんが健康運動指導士として活動する時に必要な知識でもあります。

受講単位が少ない人は受講単位が多い人と共通のAやBカテゴリーの講習会で知り合い重要なポイントを教えてもらいましょう。

講義の先生が「ここは重要」と言っても出題される保証はありませんが覚えておいて損はありません。

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