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メディカルフィットネスとは?健康増進施設との違いを徹底解説

「メディカルフィットネス」と「健康増進施設」は同じではありません

健康運動指導士を目指している方や、病院への就職を考えている方から、よくこのような質問を受けます。

「メディカルフィットネスと健康増進施設は何が違うのですか?」

実は、この二つは似ているようで少し違います。

私は長年このフィットネス分野で仕事をするなかで、多くの健康増進施設や医療関係者の先生方と接してきました。

その経験から言えるのは、

メディカルフィットネスは「施設の考え方・運営形態」であり、健康増進施設は「厚生労働大臣の認定制度」である

ということです。

この違いを理解すると、健康運動指導士としての将来像も見えてきます。

メディカルフィットネスとは

メディカルフィットネスとは、

医療と運動を組み合わせたフィットネス施設

のことです。

一般的なスポーツクラブが

「健康づくり」

「筋力アップ」

「ダイエット」

を目的としているのに対し、

メディカルフィットネスでは

・生活習慣病の改善

・疾病予防

・運動療法

・介護予防

・リハビリ後の運動継続

などを目的としています。

利用者も

・糖尿病

・高血圧

・脂質異常症

・心疾患

・肥満

・フレイル

・ロコモティブシンドローム

など、医療的な支援が必要な方が多いのが特徴です。

医師・看護師・理学療法士・管理栄養士など多職種と連携しながら運動指導を行う施設も多くあります。実際の求人でも、こうしたチーム医療の中で健康運動指導士が活躍する内容が示されています。

健康増進施設とは

健康増進施設とは、

厚生労働大臣の認定を受けた施設

です。

つまり、

「メディカルフィットネス」という名称だけでは健康増進施設とは限りません。

一定の設備や運営体制、人員配置などの基準を満たし、認定を受けた施設が「健康増進施設」となります。さらに、一定の要件を満たした施設は「指定運動療法施設」として医療との連携を深めることもできます。

違いを分かりやすく整理すると

メディカルフィットネス 健康増進施設
医療を取り入れた運動施設の総称 厚生労働大臣認定施設
法律上の名称ではない 制度上の正式名称
認定がなくても名乗れる 認定基準を満たす必要がある
病院併設が多い 健康運動指導士等の配置など一定基準が必要
全国に多数ある 認定施設数は限られる

つまり、

すべての健康増進施設はメディカルフィットネス的な役割を果たしますが、

すべてのメディカルフィットネスが健康増進施設とは限りません。

ここが一番重要なポイントです。

健康運動指導士が活躍する理由

健康増進施設では、

健康運動指導士は中心的な存在です。

利用者の

・運動プログラム作成

・運動指導

・評価

・継続支援

などを担当します。

病院では医師の診察、

理学療法士が急性期リハビリを担当し、

健康運動指導士は

「退院後も安全に運動を続ける」

という重要な役割を担うことが増えています。

超高齢社会となった日本では、この役割は今後さらに重要になるでしょう。

私が感じる健康増進施設の魅力

フィットネス分野で仕事をしていると、

健康増進施設の先生方とお話しする機会があります。

皆さんに共通しているのは、

「利用者さんの人生に長く寄り添っている」

ということです。

スポーツクラブでは、

ダイエット目的で数か月だけ通う方も少なくありません。

しかし健康増進施設では、

糖尿病や高血圧の改善、

介護予防、

運動習慣づくりなど、

数年単位で利用される方も多くいます。

利用者から

「先生のおかげで薬が減りました。」

「血糖値が改善しました。」

「旅行へ行けるようになりました。」

そんな言葉をいただける仕事は、

健康運動指導士ならではのやりがいだと思います。

就職するならどちらがおすすめ?

私なら、

これから健康運動指導士になる方には

健康増進施設や病院併設のメディカルフィットネス

をおすすめします。

理由は三つあります。

① 医療知識が身につく

② 多職種と仕事ができる

③ 将来性が非常に高い

今後、高齢化がさらに進む日本では、

疾病予防

健康寿命延伸

介護予防

医療費削減

が重要な社会課題になります。

その中で、

健康運動指導士の役割はますます大きくなるでしょう。

こんな施設なら働きたい

私なら就職先を選ぶときは、

給与よりも次の点を重視します。

・医師との連携がある

・理学療法士と一緒に学べる

・健康運動指導士が複数在籍している

・教育制度がある

・学会参加を支援してくれる

最初の数年間でどれだけ学べるかが、

その後の健康運動指導士人生を大きく左右します。

まとめ

「メディカルフィットネス」と「健康増進施設」は、どちらも健康づくりを目的とした運動施設ですが、「医療(医師)との関わりの深さ」や「法律・制度上の位置づけ」に明確な違いがあります。

1. 概念と最大の違い
もっとも大きな違いは、「医師の管理・処方(医療連携)が前提にあるかどうか」です。

メディカルフィットネス
医療機関(病院やクリニック)が主体、あるいは緊密に連携して運営するフィットネス施設です。医師が作成した「運動処方箋」に基づき、生活習慣病の改善やリハビリ、予防医療を目的とした運動指導を行います。

健康増進施設
厚生労働省が大臣認定する制度、または一般的な健康維持・増進を目的とした施設(スポーツクラブ等を含む広義の言葉)です。必ずしも医療機関がバックにいるわけではなく、健康な人がさらに健康になるための場所という意味合いが強くなります。

2. 制度・法律上の位置づけ(3つの分類)
実務や制度の面で見ると、これらは以下の3つに分類すると非常にすっきり理解できます。

① 医療法第42条施設(メディカルフィットネスの代表格)
病院や診療所(医療法人)が、医療法第42条で認められた「附帯業務」として運営する疾病予防のための施設です。

特徴: 医師、理学療法士、健康運動指導士などが連携。

対象: 生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病など)の患者や、その予備軍。

② 運動型健康増進施設(厚労省認定)
厚生労働省が定める一定の基準(安全に運動を行うための設備や、健康運動指導士などの配置)を満たし、大臣から認定された施設です。

特徴: 民間のフィットネスクラブでも基準を満たせば認定を受けられます。

③ 指定運動療法施設(医療費控除の対象)
上記②の「運動型健康増進施設」のうち、さらに「提携医師の指示に基づいて運動療法が行える」など、厳しい条件をクリアして指定を受けた施設です。

最大のメリット: 医師が「運動処方箋」を発行し、この施設で週1回以上、3ヶ月以上運動を継続した場合、施設の利用料金が「医療費控除」の対象になります。

💡 補足
医療法第42条施設(メディカルフィットネス)が、同時にこの「指定運動療法施設」の認定も受けているケースが多く見られます。

健康運動指導士として働くなら、

この違いを理解して就職先を選ぶことが大切です。

私は長年この業界に携わってきましたが、

これから最も発展する分野の一つが、

まさにこのメディカルフィットネス・健康増進施設だと感じています。

運動によって人の健康寿命を延ばし、人生を豊かにする。

そんな仕事に携われることこそ、健康運動指導士という資格の最大の魅力ではないでしょうか。

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